スポーツフード GI値 GL値

【ファイル名】
スポーツフード テキスト01
10ページ

【質問内容】
食品の GI 値について質問です。GI 値についてネット検索したところ「GL 値」というもの
が出てきました。GI 値と GL 値の違いについて今少し理解できていません。
そこで質問です。
①スポーツ選手にとって GI 値と GL 値、どちらを参考にすればよいですか。
②トレーニング後や試合後など少しでも早く糖質を摂取したいときは GI 値 GL 値両方高い
方が良いのは分かりますが、GI 値が高く GL 値が低い、その逆もしかりですが、そのよう
な場合どちらを参考にすればよいですか。ご回答のほどよろしくお願いいたします。

【回答】
GI値(グリセミック・インデックス)とGL値(グリセミック・ロード)の違いについて説明し、

それぞれの値がどのようにスポーツ選手に影響するかをお答えします。

GI値(グリセミック・インデックス)
GI値は、特定の食品が血糖値をどれだけ急激に上昇させるかを示す指標です。
一般的に、GI値が高い食品は消化・吸収が早く、短時間で血糖値を上昇させます。

GL値(グリセミック・ロード)
GL値は、食品のGI値に加えて、その食品に含まれる炭水化物の量を考慮した指標です。
つまり、GI値に炭水化物の含有量を掛け合わせたもので、実際に摂取する食品がどれだけ血糖値に影響を与えるかをより現実的に示しています。

① スポーツ選手にとっての参考指標
GI値とGL値の両方を参考にするのが理想的です。
それぞれの役割が異なるため、以下のように使い分けると良いでしょう。

トレーニング後や試合後の速やかなエネルギー補給: GI値の高い食品を選ぶと良いです。
これにより、短時間でグリコーゲンを補充し、疲労回復が促進されます。

日常の食事や持続的なエネルギー供給: GL値を考慮することが重要です。
GL値が高い食品は、長時間にわたって安定したエネルギー供給が期待できます。

② GI値とGL値の違いをどう参考にするか
GI値が高くGL値が低い場合: この場合、食品は消化・吸収が早く、血糖値を一時的に急上昇させますが、
炭水化物の総量が少ないため、持続的なエネルギー供給は期待できません。
速やかなエネルギー補給が必要な時(例:トレーニング直後)に適しています。

GI値が低くGL値が高い場合: この場合、食品は消化・吸収が遅く、血糖値の上昇が緩やかですが、
炭水化物の総量が多いため、持続的なエネルギー供給が期待できます。
長時間のエネルギーが必要な場合(例:試合前の食事)に適しています。

結論
速やかなエネルギー補給(トレーニング後や試合後): GI値が高い食品を優先し、可能であればGL値も高い食品を選ぶと良いです。
持続的なエネルギー供給(試合前や日常の食事): GL値が高い食品を選ぶことが重要です。

GI値とGL値を上手に組み合わせることで、スポーツ選手のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

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