ドッグトレーニング 嘔吐

ドッグトレーニング講座完全攻略テキスト02
◆該当ページ番号: 44
◆該当行数: 20
◆質問内容: 老犬期の食事管理の中で高齢になると嘔吐の回数が増えるとありますが、これは代謝能力や消化機能の低下が原因でしょうか?

回答

ひとえに吐き戻しといっても、2種類ございます。
まずは吐き戻しが「吐出」なのか「嘔吐」なのかを把握することで原因究明を手助けしてくれます。

【吐出(としゅつ)】
口から入ったものが胃に到達する前に、食道に何か詰まっていたり、咽頭(いんとう)のトラブルや嚥下障害があったりすることで吐き戻されることを指します。
胃液による消化を受けていないため、吐き戻されたものは未消化のままの状態です。吐き戻しの前にお腹の激しい収縮性の運動はみられません。
胃に到達する前に起こるため、比較的食後すぐに起こりやすいでしょう。

<考えられる原因>
・異物が食道につまる
・食道炎(外傷、激しい嘔吐などによる食道の炎症)
・食道狭窄(食道炎などが原因で食道が細くなっている状態)
・腫瘍(食道にできた腫瘍によって通過障害が起きている状態)
・巨大食道症(食道周辺の神経や筋肉の異常、内分泌疾患、腫瘍などが原因。食道が全体的に拡張している状態)

【嘔吐】
胃の中のものを吐き戻すことをさします。胃が空っぽの場合は胃液や十二指腸液を吐くこともあります。
吐き出す前には腹部の激しい収縮運動がみられます。

<考えられる原因>
・アレルギー反応(食べ物などが合わずアレルギー反応を起こしている状態)
・寄生虫感染(消化管の中に寄生虫の感染が起こっている状態)
・胃腸炎(微生物の感染や化学物質などが原因で胃、小腸、大腸の粘膜に炎症が起きた状態)
・ストレス(精神的な原因から嘔吐を起こしている状態)
・腎臓病(腎臓病が悪化して血液中の尿素窒素量が多くなることで嘔吐の症状がみられる)
・子宮蓄膿症(子宮内の細菌感染が重篤化することで嘔吐の症状がみられる)
・膵炎(膵臓に炎症が起こる膵炎の症状のひとつに嘔吐がみられる)

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