①酵母菌が無くても発酵②小麦とライ麦どっちが栄養価が高い?

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①人類が最初に食していたパンは薄くて平べったく、現在のわたしたちが食べているふかふかに膨らんだパンとは大きく違うものでした。

この時代のパンは「無発酵パン」とよばれており、酵母菌のはたらきを借りず、文字通り発酵なしにつくられるパンです。

現在でも、インドやパキスタンのロティ(チャパティ)、トルコのユフカ(フィロ)、中南米のトルティーヤなど、世界各地にさまざまな無発酵パンがあり、それらはおかずと一体で食べるのにも適した形状をしています。

たとえばトルティーヤは、トウモロコシの粉(小麦粉を使う場合もある)と水を混ぜてこねた生地を団子状にし、これを薄く広げて焼いてつくられます。

そして、トルティーヤに肉や野菜をはさんだものが、かの有名なタコスです。

②栄養価が高いのは「ライ麦」です。ライ麦パンは、ビタミンB類をはじめミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。従来の白いパンよりも栄養価が高く、噛みごたえがあって咀嚼回数が増えるという特徴も。これらのことから、少量でも満腹感が得られやすいというメリットも取りあげられています。

また、ライ麦パンは「低GI食品」と呼ばれ、健康に悪影響のある血糖値の急上昇が起こりにくい食品の1つです。GIとは「Glycemic Index」を略した呼び名で、食後血糖値の上昇を表す指標です。

基本的に白米や白パンなど糖質を多く含む食品はGI値が高く血糖値を急に上げやすい性質がありますが、ライ麦パンは低GI食品のため食後の血糖値もゆるやかに上昇する特徴があります。

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