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①先天性疾患とは生まれつき、心臓やその周囲の血管に構造的な異常があることをいいます。先天性疾患には多くの種類があり、その種類や奇形の程度により症状が異なります。全く症状を示さない場合や、生後間もなく重篤な症状をしめす場合など様々です。
犬で多くみられる先天性疾患には下記のような種類があります。
・心室中隔欠損症(VSD)
左心室と右心室を隔てている心室中隔の一部が欠損し穴が開いていることにより循環不全がおこる心疾患
・動脈開存症(PDA)
生まれる前の胎子の血液循環に重要な役割を果たしている動脈管という血管は、生後まもなく閉鎖されますが、閉鎖されずそのまま残るために循環不全がおこる心疾患
・大動脈狭窄症(AS)
心臓の左心室から血液が送られる大動脈の入り口付近が狭くなっているために循環不全が起こる心疾患
・肺動脈狭窄症(PS)
心臓の右心室から血液が送られる肺動脈の入り口付近が狭くなっているために循環不全が起こる心疾患
・ファロー四徴症(TOF)
肺動脈狭窄症、心室中隔欠損、右心室肥大、大動脈騎乗の4つの構造異常がある心疾患。大動脈騎乗は大動脈の位置が正常の位置よりずれており、心室中隔の上に乗っている(騎乗している)状態のことです。
②ケンネルコフがネコに感染することはまれにございます。