音楽療法学習テキスト02
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◆質疑分類: テキスト内容に関する質問
◆質疑内容: 行動的音楽療法のオペラント条件付け法について
患者が望ましい行動をするまでは音楽や使用は基本的にはしないのか?
また望ましい行動とは何か?
子供だったらゴミ箱にゴミを捨てられたとかでしょうか?
なら、認知症高齢者はどうなのか?
オペラント条件づけは、技能訓練・教育・リハビリテーションなどに活用されており、「良い習慣を身に付けるコツ」です。音楽の使用…というよりは、対象者がとった行動に、褒美と罰を伴わせることにより、(望ましい・望ましくない)行動の発生頻度を変えていくというものです。「ごみ捨て」行為の一例は、子どもでも、認知症高齢者の場合でも、賞罰が加われば該当します。目標行動を段階的に設定し、自発する反応を強化するものです。
認知高齢者の場合の目的は、上記のことより、音楽療を通して、攻撃的になる・抑うつ的になる・被害妄想・暴力的な行為・暴言などの症状が、音楽に耳を傾けたり、歌を歌ったりして感情が穏やかになることによって緩和されていきます。また、昔好きだった音楽や懐かしい心情や情景を思い起こされるような音楽を聴くことで、自分からその当時のことを語るようになるという効果を期待します。