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1.足のむくみは、夜寝ているときよりも、日中起きているときに悪化していきます。高齢者の慢性下肢浮腫は、むくみが起きることを未然に防ぐ必要があります。そのため、日中起きているときにむくみ予防の着圧ソックスを履くと良いでしょう。
着圧ソックスは、ドラッグストアなどで購入できる市販のもので構いません。就寝時にむくみを改善する目的のものであっても、高齢者の場合には日中に使用していただきたいと思います。
2.椅子に座っているときには、足を下ろしたままではなく、お尻と同じくらいの高さに上げておくようにしましょう。
このとき、高さ20㎝ほどの台に足を乗せているだけではむくみを防ぐ効果は期待できません。足と同じくらいの高さの椅子などを用意するなどして、日頃から足をあげる工夫をすることが大切です。
しかし、椅子に座るたびにわざわざ足を上げる動作が面倒になったり、腰が痛くなったりして、足をあげることが続かない方も多くいらっしゃいます。
そのため、毎日座る椅子を、リクライニングチェアにするなどして、自然と足を上げることができるような生活環境を整えることが理想です。
足は「第二の心臓」と呼ばれることもあるほど、血液循環に関して重要な役割を果たす部分です。足のむくみを改善し、足の血行促進を促すことは全身の血液循環を良くすることにもつながります。