例えば、18行目 飛天禄午格
子の沖である午の蔵干「丁」が、庚にとって正官とはどのような解釈でしょうか?
また、壬にとって政財とは?
例えば庚子日の場合、地支に子が多く、支冲は午であるから、その蔵干の丁火が庚の官星となり、午中の蔵干の己土が庚の印です。
すなわち官印を得るには子が多いのを喜び、子の冲である午を引っ張りだすことができます。また丑を恐れますが、これは通路の邪魔をします。
また、午、丁、己があるのを恐れ、これは破格となります。
壬日干で子が多ければ、暗に冲となる午を引っ張り出して、その蔵干である丁火は財であり己土は官星となります。
すなわち壬日において財官があるようにするには子が多いのを喜び、そうすれば財官を引っ張り出せます。
ただし丑があればこれを邪魔し、午を破ります。
また、癸亥日亥時であれば、柱中に官星がなくても、亥が冲によって巳を引っ張り出して、巳の丙火が正財となり、戊土が正官となります。
ただ子があればその通路を邪魔して冲を引っ張り出せないことを恐れ、巳運はその格を破ります。
また亥が多いのを喜び、冲によって巳を引っ張りだすことができます。
丁巳日の場合は、官星がなければ、巳が多いのを喜び、暗に冲により亥を引っ張り出して、亥の蔵干の壬水が官となるため、巳が多い方がよいです。
午はこの冲出を邪魔するのでよくないです。
亥があるのは破格となり、この格は、日干で月時に官がなく、ただ巳が多いことを要して、暗にその官星を冲出することとなります。