子ども心理講座
【質問】テキスト01 68ページ
子どもの吃音のうち「獲得性吃音」についての説明がありませんが、これは突然何かの出来事をきっかけに吃音になってしまうということでしょうか? その場合のサポートの仕方は「発達性吃音」と同じですか
2.「獲得性吃音」は、特定の出来事やトラウマ、心理的ストレスなどを契機に発症する吃音です。
これは「発達性吃音」と異なり、通常は子どもが言語を習得する過程で自然に生じるタイプの吃音ではなく、何らかの外部の出来事によって引き起こされます。
獲得性吃音の原因としては、以下のようなものが考えられます:
・精神的トラウマ:事故や虐待などのトラウマ体験
・心理的ストレス:家庭内の問題、学校でのいじめ、大きな生活の変化など
・脳の損傷:事故や病気による脳の損傷
獲得性吃音の場合、治療やサポートはその原因に応じて異なります。
吃音の治療やサポートは個々の状況によって異なりますので、専門家の評価とアドバイスが重要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
具体的なサポートの方法には以下のようなものがあります。
・心理療法:トラウマやストレスを原因とする場合、心理療法が効果的です。カウンセリングにより、子どもが経験した出来事や感じている感情を理解し、適切に処理する手助けをします。
・/言語療法:言語療法士による介入も重要です。発声や呼吸法の訓練を通じて、吃音の緩和を図ります。
・家族療法:家族全体が関与することで、子どもが安心感を得られる環境を提供します。家族は、子どもの話をじっくり聞くこと、話す際のプレッシャーを減らすことなど、日常生活で支援できます。
・医学的治療:場合によっては、医学的なアプローチが必要な場合もあります。特に脳の損傷が原因の場合は、専門医の診断と治療が求められます。