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■丘は「発達している」「発達していない」とは言えません。
手の平の単なる位置を示す、地図のようなものです。
金星丘、月丘以外はそれぞれの丘は独立して、盛り上がっているわけではありません。連続して、ゆるやかに盛り上がっている感じです。特に人差し指、中指、薬指、小指の付け根にある丘は、中心が盛り上がっているのではなくて、火星平原より、肉付きがある程度です。
さらに、土星丘が発達している人(盛り上がっている人)は、思慮深い、忍耐力、努力、抑制力、教養、学問、追求心と手相書に書いてありますが、土星丘が他の丘より盛り上がっていることはありません。他の丘も同じです。
金星丘の場合は、生命線の張り出しが大きいと、金星丘の面積が大きくなり、金星丘の意味が強くなると考えることもできますが、それより、生命線の張り出しが大小の意味で判断する方が良さそうです。
さらに、金星丘が大きいと、月丘は相対的に小さくなります。月丘と金星丘の持つ意味の両方の性質を持つ人もいるので、この考え方は理論的ではありません。また、感情線が上の方にあると、木星丘、土星丘、太陽丘、水星丘も小さくなります。
なので、丘は発達している、していない(あるいは、大きい、小さい)ということよりは、単なるその位置を示している、と考える方が理屈に合います。
その位置に吉線(縦線など)があると、その丘の良い意味が強くなり、凶線(横線、十字、黒点、島など)があると、その丘が示している悪い意味が出てきます。