A
ペットと濃厚なスキンシップを行い、手を洗わずにいれば、偶発的に手指に付着した虫卵を飲み込んでしまうことで、人にも感染することがあります。
猫回虫に感染しても成猫の場合は症状が出ないことがありますが、子猫の場合は重症化するので注意が必要です。小腸が閉塞することもあります。
一度寄生すると基本的に住み続けるのが猫回虫の特徴なので、症状を放置していても自然治癒は見込めません。
猫回虫の成虫は肉眼でみることができるので、飼っている猫のうんちに白いヒモ状のものが見えたら動物病院に便を持ち込み、検査をしてもらってください。
検査は検便によって行われ、1回あたり1500円ほどの費用です。
FIPについて
■ストレスの原因は多頭飼い
FIPに突然変異するきっかけとしてあげられるストレスは主に多頭飼いだと言われています。テリトリー意識の強い性質から他の猫の存在が自分のテリトリーをおびやかすストレスになると考えられています。
以前は、多頭飼いの環境でFIPがよく発症するのはウィルスが伝染するためと考えられていました。しかし、FIP発症率を多頭飼いの場合と単頭飼いの場合で比較すると、多頭飼いの方が異常に高い確率であることがわかりました。2頭目を飼育し始めたら、翌月に先住猫がFIP発症というパターンがとても多く見られます。これは2頭目がウィルスを持ち込むのではなく、ストレスをかけた為と考えられます。