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■犬のしつけで無視が効果的な理由
犬のしつけにおいて「無視」が効果的だと言われている理由は、「叱ることよりも人が行動しやすいため」です。
適切に叱ることは難易度が高く、愛犬を本気で叱れなかったり、人によって叱り方に差が出たり、反対に強く叱り過ぎたりということが起こり得ます。
適切に叱れないということはしつけにはならず、場合によっては状態を悪化させることにつながります。反対に褒めるしつけだけをすればいいというわけでもなく、本当に「やってはいけないこと」や「止めさせたい行動」をしたときに対応に困ってしまいます。
■「無視」はタイミングと時間が重要
タイミングは、止めさせたい行動(目の前にいる人への行動が主)発生時、無視の時間はその行動が終わるまでです
それ以上早く終わらせたり、それ以上長く無視をすると、犬にとって「何がいけない行動なのか」理解できなくなるため、メリハリをつけてしつけを行いましょう。
■「無視」は「罰」ではない
「無視」というしつけは「罰」ではありません。ここでの「無視」の目的は、犬に寂しい思いをさせることではなく、犬に「そんなことをしてもムダ」を教えてあげることが目的です。
無視は犬と過ごした時間に関係なく、ルールと理屈が分かれば誰にでも行えるしつけ方法です。そのため、人が大好きで初めて会った人にも飛びつく場合にも、応用することができます。