紅茶資格取得講座
◆テキスト名: 完全攻略テキスト01
◆該当ページ番号: 56
◆該当行数: 上部
◆質問内容: アイスティーの入れ方図解の所での質問です。
1、中央に赤字で「ポイント・クリームダウンとは」とありますが、どういった時に起こるのでしょうか?アイスティーでは必ずおきてしまうことなのでしょうか?
また風味等は落ちてしまうのでしょうか?落ちてしまうのであればクリームダウンを避ける方法はありますか?
①アイスティーを入れた後に発生する茶液の濁りのことを『クリームダウン』と言い、 このクリームダウンは、熱い紅茶液を冷却すると紅茶液の温度が下がるにつれ、紅茶の主成分のタンニンとカフェインが結合してしまうことで、白く濁って見えてしまいます。
クリームダウンは味には影響しないという人もいますが、若干、渋みが強くなるような気がします。
クリームダウンを防ぐポイントは3つあります。
1. 温度を早く下げる
熱い紅茶をゆっくり冷ますとタンニンとカフェインが結合しやすくなり、クリームダウンがおこります。紅茶の温度を一気に下げると、クリームダウンは起こりにくくなります。たっぷりの氷を入れたコップやピッチャーにアツアツの紅茶を注いで、一気に温度を下げることで防ぐことができます。氷が溶けて紅茶が薄まるので、紅茶は少し濃くいれることがポイントです。
2. タンニンの少ない茶葉を選ぶ
茶葉に含まれるタンニンの量が多いほど、クリームダウンが起こりやすくなります。良質な茶葉ほどクリームダウンが起こりやすいのはそのためです。セーロンやキーマンなどタンニンの少ない茶葉を選べば、クリームダウンは起こりにくくなります。ウバなどタンニンを多く含む茶葉は、アイスティーにはあまり向きません。
3. 冷やす前にグラニュー糖を加える
紅茶に甘味をつけるときには、冷やす前にグラニュー糖を加えるとクリームダウンを防ぐことができます。ただし、ストレートで飲みたい場合には使えない方法です。
もしクリームダウンが起こってしまったら、そのまま飲んでも健康に悪いわけではありませんが、やはり見た目はよくありません。
クリームダウンの起こったアイスティーに熱湯を加えると透明になります。
しかし、そのまま冷ますと再び濁ってしまいます。冷たくして飲みたい場合は、氷を入れてすぐに飲みましょう。