心理 ストレスを自覚させる 本人 考え方 自己暗示

【ファイル名】
心理 テキスト01 、17、28

【質問内容】
①「ストレスを自覚させて」について、どのような自覚のさせ方が望ましいでしょうか?
元々自覚が出来ないため気付かないうちに心身への影響がでるのであり、またそれを認めたくない心理が働くため、真因を自覚するのはむずかしいと考えますがいかがでしょうか?

②「改善には本人の考え方・意識を変えて」について、変えるためには一般的にどのような働きかけが効果的でしょうか?
また、こちらから働きかけ(助言や指示など)をしても良いのでしょうか?
相手が好意的に受け入れるというよりも、拒否される懸念が拭えないとの思いです。

③自律訓練法にある「自己暗示」について、自己暗示とは何をすれば良いのでしょうか?
自分自身の考え方や思考の傾向に気が付くこと自体も難しいと考えられる中、現在の自分に気づき、それを変えるための考え(姿勢)を教えていただきたいです。

【回答】①ストレスを自覚することは、心身への影響を理解し、適切な対処をするために非常に重要です。自覚が難しい場合、次のような方法が有効です。

日記の記録: 日々の出来事、感じた感情、体の変化を記録することで、ストレスの原因やその影響を客観的に観察する手助けとなります。
フィードバックの活用: 家族や友人、同僚からのフィードバックを活用することで、自分では気付かないストレスの兆候や行動パターンに気づくことができます。
プロフェッショナルな評価: 心理学的評価やカウンセリングを受けることで、専門家の助けを借りて自身のストレス状態を理解することができます。

これらのアプローチは、個々の状況やニーズに応じてカスタマイズされ、段階的に適用されることが一般的です。
重要なのは、自覚を強いるのではなく、自然にその気付きが生じる環境を整えることです。

②意識や考え方を変えるためには、以下のアプローチが一般的に効果的です:

認知行動療法: 認知行動療法は、不健全な思考や認識のパターンを特定し、それらをより現実的かつ建設的なものに再構築するのに役立ちます。
教育と情報提供: ストレスや心理的な問題についての知識を提供することで、個人が自分自身の状態をよりよく理解し、改善に向けた動機付けが高まります。
小さな成功体験の積み重ね: 小さくても達成可能な目標を設定し、それを達成することで、自己効力感を高めることができます。

助言や指示を提供することは有効な手段ですが、その方法やタイミングには注意が必要です。
拒否されるリスクを最小限に抑えるために、以下のポイントを考慮してください:

リレーションシップの質:
助言や指示を出す前に、相手との信頼関係を築くことが重要です。
信頼されていると感じると、相手はアドバイスをよりオープンに受け入れやすくなります。

非批判的なアプローチ:
助言を提供する際には、批判的または指導的であることを避け、むしろ支援的な立場から提供することが重要です。
言葉遣いに気をつけ、相手が自己防衛に入らないようにします。

タイミングと環境:
相手が受け入れやすい状態かどうかを見極めることが大切です。
プライベートな環境や、相手がリラックスしている時に話をすることが効果的です。

相手の意見を尊重する:
助言を一方的に押し付けるのではなく、相手の意見や感じていることを聞くことから始めます。
対話を通じて共同で解決策を模索することで、相手も自分の考えが尊重されていると感じ、アドバイスに対する抵抗を減らすことができます。

具体的で実用的な助言を提供する:
抽象的な助言よりも、具体的で実行可能なアドバイスが受け入れられやすいです。
現実的で小さなステップを提案することで、相手が試しやすくなります。

③自律訓練法における「自己暗示」とは、自己リラクゼーションのための特定の公式やフレーズを用いて、意識的に心身の緊張を和らげるプロセスです。
具体的なステップは次の通りです:

リラクゼーションの練習: 深い呼吸や筋肉の弛緩技法を用いて体をリラックスさせる。
公式の繰り返し: 「私の腕は完全に重くリラックスしている」などの公式を静かに繰り返すことで、心身の状態に積極的に影響を与えます。
これらの方法を通じて、個人が自身の心理的な状態や行動の傾向に気づき、それを改善するための意識的な努力が可能となります。
それぞれの方法はクライアントの特性や状況に応じて適応し、カウンセリングの中で具体的な計画を立てていくことが望ましいです。

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