【質問内容】
① 同じ巣の雄蜂から精子をもらうと血が濃くなるため、精子を受け取る時は巣から
でて、他の巣の雄蜂から精子を受けとるとはどういう意味ですか?また、女王蜂はど
のぐらいの精子に対して何個の卵を産みますか?ずっと産み続けていますか?違う巣
から雄蜂が来なかった時は、どうするのですか?女王蜂が卵を入れる巣穴と蜜をいれ
る穴は別ですか?
②はちみつを凍らせると栄養成分に変化はありますか?長期保存は、冷蔵保存が良い
ですか?
③プロポリスとは、はちみつのどこの部分で何ですか?
④ 金属製スプーンは、どんな金属に反応しますか?遠心分離機のステンレスにも反
応しますか?
プロポリスもビニールやアルミを溶かすとありますが、ハニーディッパーのプラ
スティックは溶かしますか?
【回答】
1.同じ巣の雄蜂から精子を受け取ると、その精子は女王蜂の体内で保存され、血液
中の精子数が増加します。そのため、別の巣の雄蜂から精子を受け取ることで、血液
中の精子数が均等になり、血液が薄まる効果があると考えられています。女王蜂は複
数の雄蜂から精子を受け取り、受精した卵からは作業蜂や雄蜂が誕生します。
女王蜂は一度に受け取る精子の数に制限はありませんが、受精した卵から孵化した蜂
の数は、受け取った精子の数によって異なります。女王蜂は一生を通じて産卵を続け
ますが、年齢とともに産卵能力は低下していきます。また、他の巣から雄蜂が来な
かった場合、女王蜂は自分の巣の雄蜂と交尾します。
女王蜂が卵を産む巣穴と蜜を入れる穴は別です。女王蜂は、卵を産むために特別な巣
穴を用意し、その巣穴に卵を産みます。一方、蜜を入れる穴は、作業蜂が巣の外から
持ち帰った花粉や蜜を保存するためのもので、別の場所にあります。
2.はちみつを凍らせても栄養成分に大きな変化はありませんが、温度変化によって
は酵素の活性が低下することがあります。また、長期保存については、常温で保存す
る場合、空気の乾燥や紫外線によって品質が劣化することがあります。冷蔵保存や真
空パックなどをすることで、品質の劣化を抑えることができます。
3.プロポリスとは、蜂が樹木の樹皮から採取した樹脂を加工して作った物質です。
蜂はプロポリスを巣の防御や衛生管理に利用しています。
4. 金属製スプーンは、酸性やアルカリ性の強い液体と接触すると、反応が起こるこ
とがあります。例えば、アルミニウムや銅製のスプーンは、酸性の液体と反応して変
色することがあります。
一方、ステンレス製のスプーンは、耐食性が高く、酸性やアルカリ性の強い液体にも
反応しにくいため、一般的には遠心分離機のステンレス部分にも使用されます。ただ
し、極端な条件下ではステンレスにも腐食が生じることがあります。
プロポリスは、ビニールやアルミニウムを溶かすことはありませんが、有機溶剤には
溶解する性質があります。ハニーディッパーのプラスティックは、プロポリスに接触
しても溶けることはありませんが、プロポリスを扱う際には、使用する道具や容器に
ついたプロポリスが固着することがあるため、適切な洗浄が必要です。
【ファイル名】
はちみつ 27 29 31
【質問内容】
1, 花みつにブドウ糖がある場合、インベルターゼ酵素でまた、ブドウ糖になります
か?
また、ブドウ糖か多いと固まりやすいのはなぜですか?ナタネは、はちみつ同様ク
リーミーな固まり方をしますか?
ブドウ糖が多いと固まりやすく、果糖が多いと固まりにくいですか?
2.白花蜜と巣花蜜どちらが体に良いですか?
3.木から蜜がでますか?また、蜂は、木のみつもすいますか?
4. みつばちが受粉して実をつける野菜や果物は他に何がありますか?
5.ハチミツの全体何%がこのようなビタミン・ミネラル・アミノ酸で構成されてい
ますか?
【回答】
1.花蜜に含まれるブドウ糖は、インベルターゼ酵素によって果糖に分解されます。
花蜜に含まれるブドウ糖の割合が高くなると、結晶化しやすくなります。これは、ブ
ドウ糖の分子が相対的に大きく、分子同士が結合しやすいためです。ナタネの蜜は、
はちみつ同様に結晶化する性質があります。
2.白花蜜と巣花蜜のどちらが体に良いかは、一概には言えません。花の種類や環境に
よって、花蜜の成分は異なるため、どちらが体に良いかは花蜜の成分によって異なり
ます。
3.木からは、樹液が出ることがありますが、花蜜は木からは出ません。一部の樹木に
は、花蜜の代わりに、ミツバチが採取することができる樹液がありますが、これはは
ちみつとは異なるものです。
4.ミツバチが受粉して実をつける野菜や果物には、トマト、ブルーベリー、キュウ
リ、カボチャ、スイカ、メロンなどがあります。
5.ハチミツの全体の何%がビタミン・ミネラル・アミノ酸で構成されるかは、花蜜の
成分によって異なります。一般的に、ハチミツは、水分を除いた成分の約80%が糖分
であり、残りの20%は、酵素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの成分で構成され
ます。ただし、この割合は、花蜜の種類や産地、採取時期などによって異なります。
【ファイル名】
はちみつ 39 43 46
【質問内容】
1.はちは、越冬しますか?はちみつを取ってしまうことが越冬に影響ありますか?
2. 白はちみつは、淡黄色ですか?
3.ローヤルゼリーとビーボーレンの違いは何ですか?
4. 蝋は女王蜂は作れますか?また、何を原料として分泌されますか?
5.養蜂場で、蜜蝋を用意してできたハチミツは食べられますか?
【回答】
1.ミツバチは、寒い冬を越すために、冬期用の蜜と花粉を貯え、巣の中で密集して体
温を保ちながら越冬します。はちみつを取ってしまうことで、ミツバチが越冬するた
めの蓄えが不足する可能性があるため、取りすぎには注意が必要です。
2.白はちみつは、一般的には淡黄色または白色に近い色をしています。ただし、花蜜
の種類や産地によって色や味わいが異なるため、白いはちみつであっても色合いには
ばらつきがあります。
3.ローヤルゼリーとビーポーレンは、共にミツバチが生産する物質ですが、異なる成
分や役割を持っています。ローヤルゼリーは、ミツバチの幼虫が成長するために必要
な栄養素を含む分泌物で、ビーポーレンは、蜜とともに花から採取した花粉を保存し
たもので、ミツバチの主要なタンパク源となっています。
4.女王蜂は、蝋を分泌することができます。女王蜂が分泌する蝋は、蜜蝋腺と呼ばれ
る器官から分泌され、巣をつくるための巣板などに利用されます。
5.養蜂場で作られたハチミツは、食用として販売されています。蜜蝋は、製薬や化粧
品、キャンドルなどにも利用されますが、養蜂場で採取した蜜蝋は、製品に加工され
る前に適切に処理されるため、食用としても安全に利用することができます。
【ファイル名】
はちみつ 62 66
【質問内容】
1. 女王蜂のみ越冬できるのは何故ですか?
2. はちみつの糖分の割合で、ブドウ糖が40%、果糖が50%で残りの10%はミネラ
ル、酵素などの栄養成分ですか?
【回答】
1,女王蜂は、他のミツバチと異なり、生殖器官が発達しており、産卵ができるため、
巣の中で新たなミツバチを生み出すことができます。一方で、働き蜂や雄蜂は、産卵
能力がなく、巣の中での役割が限定されるため、繁殖活動に必要なエネルギーを貯め
ることができません。そのため、寒い冬を越すためには、女王蜂のみが越冬する必要
があります。
2.一般的には、残りの10%が水分とミネラル、酵素、ビタミンなどの栄養成分で構
成されています。ただし、花の種類や産地、採取時期などによって、糖分の割合や栄
養成分の配分が異なる場合があります。