石鹸 アルカリの処分 粉末 着色料 スーパーファット アルコール

【ファイル名】
石鹸 テキスト01 23,59ページ テキスト02 8ページ

【質問内容】
①アルカリの処分について、油と混ぜて酸化してからとありますが、アルカリと油の割合や、処分する見きわ目はどのタイミングなのか。それは紙などにくるんで処分するのか。

②クレイやココアパウダーなど粉末の着色料を加える時、オイルや水で溶いて使用するとありますが、加える水などの量はどの程度か、また油の場合は、その油はスーパーファットとして加えるのか、当初の油脂を
少しとっておくのか。

③スーパーファットとしてホホバオイルを小さじ1.5としていますがその割合は1.5%、程度がよいとのことでしょうか?
もともとの鹸化率にもよるのかと思いますが、どれぐらいが適量か

④液体石歯などの作成ではアルコールを加えていますが、コールドプロセスでは使用していませんが、アルコールは、水や油との親和性があるので時短でトレースができるかと思いますが、もし入れるとするとどれくらいが適量でしょうか、その他鹸化を早める方法としてどのようなものがあるのか。

【回答】
① アルカリの処分方法
アルカリ(苛性ソーダ)と油を混ぜて処分する場合、一般的にはアルカリと油が鹸化反応を起こす割合で混ぜる必要があります。
これは、通常の石鹸製造プロセスと同じです。苛性ソーダの量に対して適切な量の油を加え、完全に反応させます。鹸化が完了した(反応が止まった)時点で、固形化してから適切な方法で廃棄します。苛性ソーダは危険物扱いなので、直接ゴミに出すのではなく、自治体の指示に従った処理が必要です。
紙にくるんで捨てる方法は、鹸化が完全に終了した後の固形石鹸に対してのみ安全です。

② 粉末の着色料の使用量と方法
クレイやココアパウダーなどの粉末着色料を石鹸に加える際には、まず少量のオイルや水でパステル状に溶かします。
この際の水やオイルの量は、着色料がしっかりと溶けて均一なペーストができるほどで十分です。
一般的には着色料1部に対してオイルや水2〜3部を目安にします。
このオイルは、総オイル量の中から少量を先に取り分けて使用する方法が一般的です。

③ スーパーファットの割合
スーパーファットとは、鹸化反応に必要な量よりも多くの油脂を使用することで、最終的な石鹸に未反応の油脂が残るようにする技術です。
ホホバオイルをスーパーファットとして使用する場合の1.5%は、総オイル量に対する割合として適切な範囲内です。
通常、スーパーファットの割合は3%から10%の間で調整されることが多いです。

④ コールドプロセスでのアルコール使用と鹸化加速方法
通常、コールドプロセス石鹸作りではアルコールは使用されませんが、理論上、アルコールを加えることでトレース(石鹸生地が濃くなり始める状態)を早めることが可能です。しかし、アルコールの挙動は予測が難しく、石鹸の品質に悪影響を及ぼす可能性があるため、一般的には推奨されていません。

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