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歩行しながら他犬を無視する事が犬にとっては難しいでしょう。
愛犬が他の犬を苦手とする場合、以下のような対処を取るといいでしょう。
■他の犬に吠えたり唸ったりしないよう、回避する
「犬に向かって吠えたら、その犬が遠ざかった」という経験を重ねると、犬は「吠えたら追い払えた」と誤解してしまいます。何度も繰り返すうちに習慣化してしまうため、そうなる前に吠えることをやめさせなくてはいけません。そのためには、犬よりも先に飼い主が他の犬を見つけ、愛犬の注目を引きつつ、相手との距離を保ったまま回避することが重要です。その際、おやつやおもちゃを使うと効果的でしょう。おやつに注目している限りは褒め続け、「おやつを見たら褒められた」という認識をつけていきます。慣れるまで、回避に徹底するのが得策です。
■犬が他の犬を見ても吠えなかったときに褒める
他の犬を見ても吠えないようにするには、吠えなかったときに褒めることが重要です。吠えたり唸ったりしているとき、犬は不安や葛藤を感じています。飼い主から叱られると、不安定な気持ちがさらに悪化する懸念も。吠えたからといって、叱責や体罰を行うのは厳禁です。
確実に犬の注目を引くためには、日ごろから「お座り」「待て」といった号令の練習をしておきましょう。これらの号令を使うことで、犬はそれまでの行動を中断することができます。号令に従ったときにしっかり褒めれば、犬に不安を感じさせずに吠えるのを止めることができます。
■おやつを与えて愛犬の気をそらす
注目を相手の犬から飼い主へと引き戻すには、大好きなおやつの力を借りるのがおすすめです。おやつを見ている間は褒め続けましょう。相手の犬に目線を送らないよう、時々おやつを口に入れてあげると集中が継続しやすいでしょう。