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4-7-8の呼吸法について…
実は、この腹式呼吸が、リラックスや心地よい睡眠への重要なカギをにぎっています。
不眠の理由の1つに、自律神経のバランスが乱れていることがあります。自律神経は、手足を動かすように自分でコントロールして動かすことができません。興奮と緊張の「交感神経」と、リラックスと休息の「副交感神経」のスイッチを切り替えることは不可能です。
しかし、自律神経がつかさどる「呼吸」からアクセスすれば、自律神経を調整できるといわれています。
特にお腹をふくらませてゆっくり呼吸する腹式呼吸は、副交感神経の働きを高めてくれるといわれています。
浅い呼吸ですと、横隔膜を十分に動かすことができません。横隔膜には自律神経が集中しているので、自律神経の動きも鈍くなり、たとえば夜になっても副交感神経が優位にならず「休息の質」が悪くなります。するとまたストレスが溜まりやすくなる、という悪循環になってきます。
また、「しっかり呼吸して」というと、腹式呼吸のように吐くときにお腹をへこませる人が大勢います。しかしこれでは腹圧は高まりません。
お腹をへこませるというのは、体の筋肉を収縮させる「体を“コルセット”にする」ような動きです。
動いているときの安定性には欠け、この状態で体を動かすとケガや疲労につながりやすくなります。
実際、お腹をへこませる癖のあった野球部の1年生たちは「腰痛持ち」が多く、腹圧を高めるアプローチを取ることでその数は激減したというデータがございます。