心理カウンセラー学習テキスト01
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◆質疑分類: テキスト内容に関する質問
◆質疑内容: 心理的な症状にかかりにくい物事の考え方、受け止め方とは
例えば、友人に「おはよう」とあいさつしたのだけれど返事がなかったという出来事があったとします。この出来事をどう受け止めるかによって、その後の感情や行動に大きな違いが出てきます。
A. 「きっと嫌われている」「無視された」と思って、「不安」や「怒り」の感情を抱き、「走って逃げだした」「相手を非難した」という行動をとった。
B. 「気づかなかったかな」「急いでいるのかな」と思って、「平静」に受け止め、あるいは「気遣う」気持ちで、「もう一度あいさつした」「そっと離れた」という行動をとった。
状況次第で、Aのネガティブ(否定的)な反応も、Bのポジティブ(肯定的)な反応も、両方あり得ます。Aが悪いとか、Bが良いとか、AをBに変えましょうという事ではございません。
問題は、その出来事に対する捉え方が妥当なのかどうか合理的な判断に基づくものだといえます。