心理カウンセラー テキスト01P20、27
①緊張型統合失調症の症状とは?
②支持的精神療法のその状況にあった適切な言葉とは?
①緊張型統合失調症は、不安や緊張が極度に高まり神経運動障害を引き起こします。激しい興奮状態と昏迷状態という正反対の症状が現れるのが特徴です。
主な症状は次のとおりです。
•落ち着きなく動き回る「多動」
•じっと動かなくなり、話しかけても反応しなくなる「昏迷」
•長時間にわたって奇妙な姿勢をとり続ける
•急に大声を出して叫ぶ
主に20歳前後の青年期に突然発症することが多く、症状は数ヶ月程度で消失します。しかし、一度発症すると再発を繰り返す傾向があります。
②支持的精神療法では、患者との信頼関係を構築することが大切です。患者が感情を出せるよう促し、その感情を傾聴・受容・共感するなどの声かけを行います。
声かけの例としては、次のようなものがあります。
・患者が話していることを否定せず、受け止める
・患者が話していることをよく聴き、良いところはほめる
・患者が不安やこだわりを抱えている場合は、非難したり否定したりせず、受け止める。
・患者が自殺願望を訴えても、驚くような反応を見せず、穏やかに傾聴する
・患者が気落ちしている場合は、ねぎらいや寄り添うような言葉をかける
クライアントごとに個性、症状、抱える状況や背景が異なってきますので定型的に覚えるのではなく信頼関係を築いた上でコミュニケーションを上手に取っていく必要があります。