メンタル心理ミュージック 音楽療法

音楽療法学習テキスト1

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◆該当行数: 2

◆質疑分類: テキスト内容に関する質問

◆質疑内容: 「音楽療法は…現在では老人福祉や知的障害、子供の教育、分野でも大きな効果を上げています。」とあります。まだ1のテキストの途中なのでよくわからないのですが、音楽療法士の仕事は上記のような場所や、症状の方にどのようにして、役に立つのでしょうか?
私は歌を歌ったり、ピアノも多少は弾けますが。それをどのように療法士の仕事に結び付けるのか今のところまだ分からないので不安です。(これから勉強すれば少しづつわかってくのかもしれませんが・・・)

とにかく音楽療法士となれば、音楽の高度な技術が必要に思えてきました。テキストの14ページにスペインの
国王の「うつ病」を歌手の「ファリネッリ」が歌で回復させたとあるからです。

音楽が「心の安定や、やる気、明かるい気分になって健康を保つ」という理論は今までの勉強によってわかり始めました。

テキスト2に入ってないのでまだなのかもしれませんが、具体的な音楽の提供の仕方やどのような方を対象にすればよいのかわかると嬉しいです。

 

 

■体の運動機能の向上
音楽に合わせて体を動かすことで、運動機能の向上・維持に役立ちます。一人で黙って運動するのは難しくても、音楽に合わせることで楽しく自然に体を動かしやすくなるのです。
また、病気や怪我などで激しい運動ができない方・ご自身で積極的に体を動かせない方も、音楽にのって首や頭を軽く動かしたり、大きな声で歌ったりすることで運動の代わりになります。特に高齢の方の中には、若いころに社交ダンスを楽しんでいた方も多く、その当時の音楽を聴くことで自然に体が動くことがあります。

■障害のある方への支援
発達障害や重度の知的障害・身体障害がある方に対しても、音楽療法が効果的に取り入れられています。発達障害のあるお子さんには、それぞれ苦手とする動作や嫌いな作業があるものです。しかし、障害の特性から対人関係の構築や言語的コミュニケーションが得意でないことが多いため、言葉かけによる指導だけではうまくいかないことも。
そのような苦手な動作・嫌いな作業に取り組む際に、好きな音楽を聴いたり好きな音楽に合わせたりしながら行うと、苦手なこと・嫌いなことが比較的容易に、楽しみながらクリアできるようになります。

■認知症の周辺症状の緩和
近年の研究では、音楽療法の定期的な実施で認知症の周辺症状が緩和されることが分かっています。認知症の周辺症状とは、認知症の中核症状(認知機能の障害)に付随して起きる、さまざまな精神症状や行動障害のこと。攻撃的になる・抑うつ的になる・被害妄想・暴力的な行為・暴言などが含まれます。
このような症状が、音楽に耳を傾けたり、歌を歌ったりして感情が穏やかになることによって緩和されるのです。普段は無表情だったり攻撃的だったりしても、音楽療法の時間とそれ以降しばらくの間はニコニコと穏やかに過ごす方が多いそうです。

■コミュニケーション力の促進
音楽療法には、コミュニケーション力を促進する効果があります。
発達障害の子どもの場合、コミュニケーションが苦手で、アイコンタクトも取りづらいことがよくあります。そういったお子さんに対しては、コミュニケーションの導入のような形で音楽療法が用いられています。楽器を一緒に演奏したり太鼓を叩きあったりしていると、もっと一緒に音楽を続けたいとお子さんの方から療法士さんを見てきたり、アイコンタクトをしてくることが多く見られるそうです。
このような視線のやりとりも一つの立派なコミュニケーションです。こういうことができるようになると、自ら言葉をかける回数も増えてきて、少しずつ言語によるコミュニケーションにつながっていきます。

音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力があります。
音楽療法では、活動における音楽の持つ力と人とのかかわりを用いて、クライエントを多面的に支援していきます。
言語を用いた治療法が難しいクライエントに対しても有効に活用できる方法です。

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