子ども心理01 48(8) 67(11) 02 59(1)
【質問内容】
① 現在、勤務している保育園には、子どもの「アイデンティティ人形」が乳児に用意されています。この人形を持たせる
事によって子ども自身が思いやりを持つようになるのでしょうか?
事によって子ども自身が思いやりを持つようになるのでしょうか?
② 親の関わり方についてですが、乳児〜幼児になっても同じ言葉がけ、同じ言葉使い、同じ対応をしている親がいます。
子どもも年齢を重ねても赤ちゃんのようです。どのようにすると子どもは年齢に応じて成長していきますか?
③ 子どもは、親が一番虐待されているとは思っていない。どのように保育園の当事者としてはSOSを拾えば良いですか?
【回答】
① 「アイデンティティ人形」は、子どもが自己認識や自己表現を発展させるためのツールの一つとして用いられることがあります。これによって子どもは自分を理解し、思いやりや共感の感情を育むことができるかもしれません。しかし、効果は個人差がありますし、子どもの成長過程は複雑で他の要因も影響します。アイデンティティ人形だけでなく、保育環境や保護者の関わり方、他の子どもたちとの関わりなども考慮しながらアプローチすることが重要です。
② 同じ言葉使いや対応を続けることは、子どもに安定感や予測可能な環境を提供することにつながる一方、成長に応じた刺激や学習の機会を逃す可能性もあります。子どもが成長するにつれて、その発達段階に合った適切な刺激や対応を提供することが大切です。親は子どもの成長を観察し、その発達段階に合わせた遊びや対話を取り入れることで、子どもの成長を促進することができます。
③ 子どもが虐待されている可能性を感じる場合、保育園の当事者としては以下のようなステップを考えることができます: コミュニケーションをとる: 子どもの様子や態度の変化に気づいたら、保護者や関係者とオープンにコミュニケーションをとることが重要です。優しく、理解を示し、心のケアを提供することが求められます。 プロフェッショナルな助けを求める: 疑念が強まる場合や深刻な問題がある場合は、保育士や専門家、児童相談所などに相談することが大切です。子どもの安全と幸福を最優先に考えることが必要です。 証拠の収集は専門家に任せる: 虐待の疑いがある場合、専門家に証拠の収集や対処方法を相談することが重要です。素人判断では状況が悪化する可能性もあるため、専門家のアドバイスに従うことが重要です。