水耕栽培 練習問題集
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アクアポニックスのシステム内においてバクテリア増殖は危惧すべき事案であり、(三分の一程度の)水換えが望ましいという事になります。バクテリアが増殖してはいけないのは何故でしょうか?
私の提案の通りの内容でもあるのでしたら、硝酸塩濃度とバクテリアの発生数に相関があるということでしょうか?
①アクアポニックスのシステム内にバクテリアが増殖してはいけない理由
①②アクアポニックスの中は限られた空間ですので、自然の生態系を人間がコントロールし、バランスよく保つことが必要となります。
良好なアクアポニックス内では、(魚からの排出物)アンモニアを栄養とするバクテリア、その生成物の亜硝酸を栄養とするバクテリア、その亜硝酸を栄養に…とさまざまな微生物のテリトリーを形成します。
これらのバクテリアは大量の酸素を消費します。バクテリアが増殖すると酸欠が起こります。アンモニア・亜硝酸を分解するバクテリアが酸欠になり、減少します。水替えをせずにこのまま放置すると嫌気性のバクテリアが広がり、水槽内は毒物の固まりになります。そのような状況になってしまうと魚は生きていけません。
それぞれ飽和状態になったバランスの取れた状態にするために、硝酸など分解できない物質含め、定期的な水替えによってそれぞれの濃度を人間が薄める(減らす)必要があります。