食育講座で、炭水化物の消化、吸収、代謝 脂質の消化、吸収、代謝 の解説をしてください

【炭水化物】

消化→食品成分のうち炭 水化物から食物繊維を差し引いて得られる、いわゆる従来からの糖質の消化作用は唾液、膵液及び小腸のいろいろな消化酵素の働 きによって行われます。

吸収→単糖、少糖、多糖に分けられます。糖質が吸収されるためには、消化酵素によってグルコースなどの単糖に分解される必要があります。

代謝→酵素やミネラル(特にマグネシウム)、ビタミン(特にビタミンB群)などが必要不可欠ですが、私たちがふだん食べている白米だけのごはんや白いパンには、これらの栄養素が不足しています。精製された米や小麦粉は、それだけでは代謝しにくい炭水化物です。
これらはエネルギー源となりますが、雑穀や茶色いパンとくらべると代謝しにくく、疲れやすくなるなども考えられます

【脂質】

消化→食品に含まれる脂肪の多くは、化学的に安定した中性脂肪の形をしています。 体内に入ると中性脂肪は十二指腸で胆汁により乳化されます。 次に膵臓からの消化酵素リパーゼの働きで、脂肪酸を一つつけたままのモノグリセリドと脂肪酸、グリセロールなどに分解されます。

吸収→脂質の大部分は中性脂肪(トリグリセリド)として摂取され、リパーゼという消化酵素の作用で脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸絨毛上皮細胞から吸収されます

代謝→蓄積したグリコーゲンを使い切ると、皮下、腹腔内、筋肉間などに蓄えられた脂肪が分解され、エネルギー源として使われるようになります。脂質はエネルギー効率の高い栄養素で、1gの脂質から9kcalの熱量が生み出されます。
脂肪組織に蓄えられた中性脂肪(トリグリセリド)は、グリセロールと脂肪酸に加水分解され、脂肪酸はタンパク質(この場合にはアルブミン)と結合した状態で血液中に放出されます。そして、肝臓、心臓、腎臓、筋肉、肺などに取り入れられ、エネルギー源になります。

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