エリクソン 自律性 自立性 違い 獲得性吃音

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①「自律性」とは、他からの支配や強制、助力を受けることなく、自分の立てた規範によって自分に関する行動を決められる性質を言います。文字通り、「自分を律する性質」のことです。「自律性を高める」「自律性が足りない」などのように使います。

 

「自律」と「自立」との違いは、「規範意識」にあります。「自律」の場合は「自分が立てた規範に従って行動する」という点に意義がありますが、後述するように「自立」にはそうした意味合いはありません。具体的に言えば、「貯蓄と消費を自分の判断で計画的に行う」「毎日自分で決めたスケジュールで運動する」などが、「自律」にあたります。

 

「自立性」とは、他人の助力や支配などによらず、自分の能力や判断でものごとを行える性質を言います。「彼は自立性が高い」「もっと自立性を養うべきだ」などのように使用します。

「自立」と「自律」は似ていますが、上記のように意味には細かな違いがあります。「自律」の場合は「規範」が重要になりますが、「自立」の場合はそうしたことは問いません。「自立」の言い換えは「独立」や「ひとり立ち」であり、「他の援助を受けずに生活できる」という点に主なポイントがあります。

 

②獲得性吃音は、大人になってから発症する場合が多い吃音(滑らかに話すことができない状態)です。

脳血管障害、頭部外傷、中枢性神経系疾患、脳腫瘍、薬物等によって発症するものや、心理社会的原因によって発症するものであり、吃音のある人の男女比は、幼児期の発症時には1:1から1.4:1程度と同じくらいの割合ですが、青年期以降になると、4:1程度で男性の方が多いとされています。

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