①季節に合った食材②漢方の種類・覚え方

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①春は五臓の「肝」に属する季節です。

肝がよく働くときなので、肝の動きがスムーズにいくように生活をすると、快適に過ごせます。逆に、肝の働きを妨げるような生活をすると不調になってしまいます。

肝は、気の流れを調節したり、血を貯蔵している臓器で、感情のバランスを調節する役割も担っています。そのためここが上手く働かないと、怒りっぽくイライラが募る、体がだるくてやる気が起きない、気分が落ち着かないなどの不調が出てきます。

春に影響を受けやすいそんな「肝」が好む食材の色が、青色。

緑の濃い葉野菜や、山菜、青背の魚などが当てはまります。

具体的には、菜の花・春菊・小松菜・ほうれん草・アスパラガス・タラの芽・ふきのとう

セリ・シソ・ミント・アジ・サバ・イワシ などがあります。

これらは春にオススメの青い食材です。

一部効能をご紹介します。

【春菊】五性:平 帰経:肝・肺 五味;甘・辛

独特な香りが気のめぐりをよくして、精神を安定させ、ストレスを緩和させ胃腸の働きを整え胃もたれを改善する作用があるといわれています。また、血液をさらさらにして生活習慣病を予防したり、咳を鎮めたり、美肌効果も期待できます。

【菜の花】五性:温性 帰経:肝、肺、脾 五味:辛味

血液の循環を助ける効果があるとされています。

また、気や血の流れを良くして、おできや吹き出物の肌トラブルの解消にも働きます。

独特のほろ苦い風味は、冬の間に溜まった老廃物をデトックスする解毒作用があります。

【小松菜】五性:平 帰経:脾・肝・大腸 五味:甘辛

陰を補い、腸を潤す作用がある小松菜。体の余分な熱をとり、気持ちを鎮める作用があります。

食物繊維も豊富で便通を促す働きもあります。

また、成分に含まれるベータカロテンが抗酸化作用を発揮し、

風邪予防のほか、美容やアンチエイジングにも効果があるといわれています。

【いわし】五性:温 帰経:脾・肝・腎・心 五味:甘鹹

カルシウムが豊富なうえ、カルシウムの吸収を促すビタミンDの量も多いので、骨粗しょう病予防に適しています。つみれや煮物など、骨ごと食べる料理にするとさらに効果が高まります。皮膚や粘膜を守るビタミンB2も豊富なため、口内炎ができているときや、風邪の引き始めにも効果的です。また、血液をさらさらにし、気持ちの高まりを鎮める働きがあります。

季節ごとに合わせて考えていきましょう。

②漢方薬には多くの種類がありますが、我が国で承認されたものは294処方(一般用漢方製剤)、そのうち、医療保険の適用のあるものが148処方あります。

こちらでその他の資料のご用意はございませんが、より深くお知りになりたい場合、書籍やインターネット検索等でも様々な情報が得られますので、ご機会ありましたらテキストと併用されながら学習されることおすすめいたします。

覚え方として、まずは頻出の生薬を記憶し、語呂合わせや漢字から作用をイメージしていきましょう。漢方・生薬は、種類が多く覚えるのも大変ですが、現場で役立つ知識で活躍の場が広がります。今後の可能性を広げる知識だと思って、一つひとつ確実に覚えていきましょう。

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