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仕事の場面における帰納法の活用例としては、次のようなものが挙げられます。
・ある採用担当者が、マーケティング部門で高い成果を達成している従業員の特徴を分析したところ、全員が経営学、マーケティング、ジャーナリズムのいずれかの学位を取得していることがわかった。そこで、今後の採用活動の対象を、これらの学位のいずれかを取得している応募者に絞り込むことに決めた。
・ある営業担当者は、既存顧客や過去の顧客の声を見込み客に紹介すると、取引成約の確率が75％上がることに気づいた。現在は成約率を高めるために、顧客の声をすべての見込み客に紹介している。
・これまでの顧客のコメントをじっくり検討すれば、肯定的なクチコミを見込み客に紹介できるだけでなく、これまでの顧客が経験してきた問題を知ることができるなど、必ずメリットが得られる。
・あるサービス付き高齢者向け住宅のスタッフは、幼い子どもが施設を訪問すると入居者が明るい気分になることに気づいた。そこで、地域の学校の生徒と入居者が触れ合えるように、ボランティアの受け入れプログラムを導入した。
これまでの業務の成果を検討し、その中のパターンを特定することで、今後の業務の参考になるヒントを手に入れたり、過去の成果を再現したりすることができます。
