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①肉の隠語について
戦国時代から江戸時代にかけて、僧侶が宗教的な理由で肉を食べられないことや、徳川綱吉による『生類憐みの令』が定められたことで肉を食べることは禁忌とされました。
一般庶民の間でも、馬や鹿、猪などの獣肉食は抑制的で、それらの肉を提供する店では、隠語を使って客を呼び込み、町民たちも処罰の対象にならないよう、植物であると言い換えながら購入していました。
・馬肉「さくら」
諸説がありますが、新鮮な馬肉が桜色であること。捌いてすぐの新鮮な馬肉は、
切り口の赤身部分が鮮やかな「さくら色」をしているためといわれています。
・鹿肉「もみじ」
諸説ありますが、花札の10月の絵柄が紅葉で、紅葉と一緒に描かれている動物が鹿であるためといわれています。
・猪肉「ぼたん」
猪肉が濃い紅色であることが語源とされています。
猪肉を切って皿に盛り付けるとき、牡丹の花のように飾ることは後付けの由来といわれています。
ひらがなについては、ひらがなの風流さが好まれて現代に残っている表現だと思われます。
江戸時代の鹿鍋を店頭では「紅葉鍋」と書いた看板をかかげていたようですし、漢字でも間違いはありません。
➁朝鮮人の焼肉文化について
現在の焼肉スタイルが確立したのは、朝鮮戦争後といわれています。
➂しゃぶしゃぶについて
肉のたんぱく質は65度以上になると固まりはじめるため、お湯が沸騰した鍋でゆでるのはおすすめしません。