食育 夜盲症(鳥目)

食育学習テキスト①

◆該当ページ: 48

◆該当行数: 18

◆質疑分類: テキスト内容に関する質問

◆質疑内容: 成人では、暗いところでものが見えにくくなる暗順応障害が生じ、進行すると暗闇でも見えなくなります。とありますが、これは鳥目(とりめ)と言われるものと同じことでしょうか?また、小さい頃に不足していたら、なるのか。それとも、大人になってからでも発症するということでしょうか?さらに、ビタミンAを摂取したら、その症状は治るのでしょうか?

 

「夜盲症(鳥目)」は、先天的なものと、後天的なものがあります。

先天的なものには、「非進行性」と「進行性」の2種類があります。
先天的な原因による非進行性の「夜盲症」の場合(先天停在性夜盲、小口病、眼底白点症状など)は、お子さまが3~6歳頃に、暗い場所での見にくさに保護者が気づいて受診することが多いです。
一方、先天的な原因による進行性「夜盲症」の場合(網膜色素変性など)は、ある時期から本人が、夜になると極端に見えづらくなることに気づいて受診する方が多いです。
学童期から青年期になって見づらさを自覚することが多いですが、成人以降での発症も珍しくありません。
雨天や曇りの天気になると足をとらわれやすくなったり、星を見ていて光の弱い星がわからないなどのことから、自覚する方もいらっしゃいます。

後天的な原因による「夜盲症」の場合は、成人になった以降に急激な夜間の見えづらさを自覚することが多いです。

現在ほとんどの夜盲性疾患には、確実な治療法はありません。
ビタミンA・循環改善薬の服用や、光刺激に弱いので、屋外作業をひかえたり、遮光眼鏡(普通のサングラスとは異なるレンズ)を使用します。

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