子ども心理 共感性,役割取得,

子ども心理テキスト02 p17

質問
共感性と役割取得の明確な違いは?
また役割取得はいつごろから発達するのか?

回答
①共感性と役割取得は、どちらも他者との関係性や理解に関わる能力ですが、異なる側面を指します。共感性は、相手の感情や思考を理解し、まるで自分が体験したかのように感じること(感情移入)を指します。それに対し、役割取得は他者の立場や考え方を理解し、自分の行動に活かす能力です。つまり、役割取得は認知的な側面が強く、共感性は感情的な側面が強いと言えます。
例えば友達が落ち込んでいる時にその気持ちを理解して励ますのが共感性なら、相手の状況を察して適切な提案をするのが役割取得になります。

②子どもの役割取得は、年齢と共に段階的に発達します。おおよそ4歳頃から他者の感情を理解しはじめますが自分の感情と混同したり、他者が異なる視点を持つことにまだ気づきません。10歳から15歳くらいの間に自分と他者の相互のやり取りを第三者の視点から見ることができるようになります。

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