オーガニックフルーツソムリエ資格取得講座
◆テキスト名: 完全攻略テキスト02
◆該当ページ番号: 44
◆該当行数: 1
◆質問内容: お世話になります。
ミカンの収穫について教えてください。
みかんは収穫量の多い年と少ない年が交互に来るそうですが、
それはどういった理由からでしょうか?
みかんは豊作の「表年」、不作の「裏年」を1年ごとに交互に繰り返す「隔年結果」が起きやすい果樹です。
隔年結果はみかんに限らず多くの果樹で発生する現象です。
農家にとって、生産量が変動することは収入が不安定に増減することを意味するため、できるだけ避けたい事態です。
不思議なことに、「表年」と「裏年」は日本の全てのみかんの木に共通しています。もし表年と裏年が木ごとにバラバラに訪れるのであれば、日本全体のみかん生産量は大きく変化しないはずですが、実際の生産量を見ると1年ごとに増減を繰り返しており、隔年結果が全国で一斉に起きていることが分かります。
隔年結果の原因は厳密には分かっていませんが、いくつかの理由が推測されています。一つ目は、気温や降水量が年によって異なることです。
それによって花の付きやすさが変化し、結実する実の数に影響を与えると考えられます。
二つ目は、前年の冬に実をつけた枝には花が咲かないというみかんの性質が原因と推測されています。つまり、すべての枝にみかんの実がなった場合には、その翌年は花が全く咲かなくなるということです。