発酵食品講座テキスト01
◆該当ページ番号: 30
◆該当行数: 13
◆質問内容: 初めて質問させていただきます。
生きておなかに届かなくても摂取することに意味があるという説明書きが、少し理解に苦しみました。おなかまで届くものかと思って、ヨーグルトを食べていましたが、腸まで届かないというし、生きた乳酸菌が・・とか、腸まで届く・・といったCMのフレーズは間違っているのでしょうか。その菌体が餌になるのであれば、腸内細菌は増加するのかもしれませんが、そもそも腸内細菌の量や種類が少ない場合もどうなんでしょうか。自分の目的に合った菌、求める機能をもった菌というところの具体例が何かあると理解しやすいと思いました。こちらについて詳しい説明をお願いします。
発酵食品に含まれている乳酸菌は、多くは胃酸や胆汁酸で死滅します。しかし、一部が生きて腸に到達すると腸で乳酸を排出し、腸内を酸性にして悪玉菌がすみにくい環境をつくります。また、乳酸菌は生きた菌も死んだ菌も善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすことができます。CMに関して意見出来かねますが、乳酸菌が小腸の免疫組織を刺激して免疫力を高める働きが期待できることは確かです。