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「キレート」とは、「カニの爪」という意味です。そして、キレート作用とは、カニのハサミのようにミネラルなどの様々な栄養素・物質をガッチリと挟んで、そのまま体の外へ排出する作用のことです。
フィチン酸によってミネラルの吸収が阻害され、つまり、玄米に含まれるフィチン酸は水に溶けないために、体内で消化されることがほとんどなく、体内にある毒素やミネラルをごっそり持っていってしまうのです。これがキレート作用であり、身体に良いか悪いか関係なく引っ張り出していってしまいます。
したがって、玄米食を続ける上で、このフィチン酸という成分とうまく付き合っていかなければなりません。
そのため、フィチン酸によるキレート作用に対応するには、玄米を食べる時には、ミネラルやカルシウムが多く含まれる海藻類や、ビタミン群を豊富に含む野菜を積極的に摂ることが重要です。体内のカルシウムが引っ張り出されるということは、骨折してしまったり、また高齢者や子供などに対しても、玄米の摂取は十分に注意する必要があります。